ジンガロについて
2006/06/30記す
「BATTUTA」22時開演 1時間半のスペクタクル
昨夜 29日 アビニョンフェスティバルのスタートを切ったジンガロ
アビニョンの近く競馬場にジンガロのテントはあった。ジプシーをテーマにした空気は場所
選びから、すでに演出が施されている。パーキングに次々と入ってくる様々な車、ナンバーを見るとニース、マルセイユ、リヨン、パリ、オランダ、ドイツ、か
らオープンカーやキャラバン、観客ファン層の幅広いことは相変わらず。
そして馬倉庫付近に赤いキャラバンが列をなして停めてある。黒字でZINGAROと手書きされてい
る。その近くにテーブルや椅子が置かれ、ジプシーの生活を垣間見せる。
「私のスペクタクルはこうして始まったのだ」とバータバスの声が聞こえてくるような気が
し
た。
テントの入り口は7箇所にあり、各階段を上ると円形に幾重にもドーナツを作った客席。中央に砂のステージ、
その中心に天井から水が落とされている。浪々と流れる水。周りには黒い馬が10数頭置かれている。客席に流れ込む人々はすでにジンガロのストーリーの中に入りつつあ
る。
弦楽器のステージに証明が緩やかに落とされると静かにバイオリンの音が始まる、その音を
合図に馬が動き出す。円を描きながらステージを周り馬のみが生を始める。管楽器のステージに灯りが灯るとジプシー姿の女性が目覚め洗濯をする、生活は日の
出と共に始まり、馬も人も其々のリズムに入っていく、強制等どこにも存在しない世界。其々の命が目覚め息を始める。
無色に流れていた水は色を変える、オレンジ:太陽のエネルギーを受け男達が活気を見せ
る、白:恋に目覚め、逃避行、結婚 青:静寂、神秘
風に乗って白馬に跨るウエディングの娘。白い布が霧になびくような幻想世界、後ろに白い
大きな浮き風船をつけ、無重力のけだるさを、神秘の風を。それは会場内を一揆に宇宙へ飛ばした。私たちも無重力に漂った。ひとつの命として其々が星になっ
た。
向こう側に見える観客の姿は、ひとつの星に輝いている。
ジンガロの神秘がそこにある。テーマ「BATTUTA」ルーマニア チ
ガーヌ(ボヘミアン民族)東ヨーロッパのジプシー。それはソバージュ人類のルーツをはじき出す。人と宇宙が一体となるリズムを持ち、あるがままに生きる。
時間の流れは太陽と共にあり、月の安らぎで眠る。感情のままに愛し、喜びの中にときめき、エネルギーに任せた人生がある。
バータバスが語り続けたストーリー。
1993年始めてジンガロを観て以来、私がアビニョンに引き寄せられるのも、ジンガロの神秘に触
れてから夢遊病のように、こうして今年もこの場所に私の魂が存在している。
晴子みしゃろん
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