「私の人形・プッペ」
私は6歳、ブロンドでカールがかかった柔らかな髪、瞳はブルー。
今日は両親と南フランスの別荘へ出かけます。天気も良く素敵な旅
行になりそうです。
高速道路オランジュで下りてオリーブの木が沢山ある小道を走って
います。パパは運転に疲れたので少し休憩することになりました。
道路から外れた丘に車を止めた時。私はこの景色を知っていること
に気が付きました。
そして私はここから見えるある家に誘われるように、走って行きま
した。その家には知らないおばあさんが住んでいるようです。でも、私は声をかけて、家を通って
裏庭へと向かいました。
おばあさんは私を見て驚きました。両親も私の後ろから走って来て
私を止めようとしました。私はどうしても庭へ行きたくて仕方が無
かったのです。だから止める声が聞こえても、さっさと裏庭まで行
きました。
両親とおばあさんの会話が後ろで聞こえます。
「ごめんなさいね。娘はイメージがとっても強い子なの。この庭に
ある噴水を見たいと言って、急に走り出してしまいましたの。訳が
解りませんわ。」
「そうですか。ご遠慮いりません。どうぞ、ごゆっくり。ええと・・・
そうね、少し庭をご案内するわ。」
おばあさんは両親を誘って庭に入りました。