私が書き始めた話は、現実の話なのか夢の話なのか・・・
何故、アンニュイ小説が生まれたのか?
プロヴァンスの太陽のいたずら・・・プロヴァンスの風のいたずら・・・
私は日本人として生まれ、日本魂と、日本のリズムが、フランス生活の中である種の不協和音を出し始め、それに乾いた風のハーモニーが加わったと言うことだろうか?
何処にも属さない孤独な、そしてその中から自由を感じた魂の歌とも言える。
なすがままに、プロヴァンスの小鳥のさえずりを聞いたり、風の囁きが頬をなでるに任せ、太陽の時間知らずな輝きに身を預けて、初めて生まれたアンニュイ小説。
戸惑う私にプロヴァンスの風が、おかまいなしに話しかける。
フランス夏時間、太陽はいつまでも明るい。
南仏の光は私の疲れなど、気にもしないで元気に照らし続ける。
これをアンニュイと言わずしてなんとしよう。
眠るには早すぎる、仕事を続けるには疲れすぎる。
私のリズムは完全に狂ってしまった。けだるい疲れと愛しい自然のハーモニー、さわやかな風、ラヴェンダーの香り、これがアンニュイ小説の原点であるにちがいない。
2006年4月29日
晴子みしゃろん